【ソウル/韓国 24日 AFP】韓国は24日、朝鮮半島有事の際の統制権を50年ぶりに韓国に移管する米韓合意を歓迎した。

 米国防長官と韓国国防相は23日、2012年に有事の際の統制権を韓国に返還することで合意、朝鮮戦争から続いた米統制体制に終止符が打たれることになった。

「今回の合意は、韓米同盟の新たな局面に向け重要な出発点となる」と韓国の大統領府は合意を評価した。

 イラクやアフガニスタンの問題を抱える米国は、2009年の移譲を提案したが、統制権の移譲にはもっと時間をかけるべきだとする韓国の主張に最終的に合わせた。

 2012年4月17日の移譲後、韓国軍や平時、有事とも統制権を持つことになり、米軍は支援に回る。米軍司令官が参謀長を務める米韓連合軍司令部(ROK-US Combined Forces Command)も解体される。
 
 写真はソウル(Seoul)東方の平昌(Pyeongchang)で雪の中の訓練を受ける韓国の海兵隊員ら(2月14日撮影)。(c)AFP/KIM JAE-HWAN