【カリフォルニア/米国 23日 AFP】25日(日本時間では26日)に行われる第79回アカデミー賞(The 79th Academy Awards)の主演男優賞ノミネートリストは以下の通り。

■フォレスト・ウィテカー(Forest Whitaker)

 ウィテカーは、映画「The Last King Of Scotland」の中で、実在したウガンダの独裁者イディ・アミン(Idi Amin)元大統領を見事に演じきり、ノミネートされた。同氏は、今回の主演男優賞候補の中で最も有力な候補者と見られている。

 この映画によって、ウィテカーは今年数々の主演男優賞に輝き、ハリウッドにおいて最も才能ある俳優として地位を築きあげた。過去の出演作品には、1980年代に高い評価を得た「グッドモーニング・ベトナム」や「バード」などがある。

■レオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)

 ハリウッドで高い人気を誇るレオナルド・ディカプリオは、「Blood Diamond」で冷酷な傭兵役を演じたことが評価されノミネートを果たした。マーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)監督作品「ディパーテッド(The Departed)」の中でも、十分に主演男優賞候補者として演技をしており、話題となった。

 なお、ディカプリオがアカデミー賞候補にあがったのは今回で3度目。過去に、「ギルバート・グレイプ(What’s Eating Gilbert Grape)」(1993)、「アビエイター (The Aviator)」(2005)でも同様にノミネートされていた。

■ピーター・オトゥール(Peter O’Toole)

 アイルランド出身のオトゥールは、映画「Venus」の中で、若い女優に恋をするベテラン俳優役の演技が高く評価された。オトゥールが最初にアカデミー賞にノミネートされたのは、「アラビアのロレンス(Lawrence of Arabia)」で衝撃的演技を見せた1962年のこと。

 その後、オトゥールは少なくとも7回も同賞の候補にあがり、2003年にはアカデミー名誉賞を受賞した。74歳になる同氏にとって、ノミネートされるのは今回で8度目。

■ライアン・ゴスリング(Ryan Gosling) 

 カナダ出身のゴスリングは、インディペンデント系映画「ハーフ・ネルソン(Half Nelson)」で驚くべき演技を見せ、ノミネートに至った。同映画の中で、ゴスリングは、生徒と友情をはぐくみ、そのうちコカイン中毒になってしまう歴史教師役を演じた。

 この映画での演技力が評価され、同氏はすでにゴールデングローブ賞と映画俳優協会賞(Screen Actors Guild Awards、SAG)を受賞している。

■ウィル・スミス(Will Smith)

 ラッパー兼俳優のウィル・スミスは、映画「幸せの力 (The Pursuit of Happyness)」で、子どもに尽くす一文無しの父親を熱演した。今回の作品で、スミスは実の息子と共演しており、心温まるストーリーを完成させた。事実を基に描かれた同映画は、2006年映画興行成績のトップに輝いている。同氏にとってアカデミー賞候補は、「Ali」(2001)に続く、2度目。

写真は、フォレスト・ウィテカー。(c)AFP