【ソウル/韓国 20日 AFP】外交通商省によると、同省のShim Yoon-Joe次官補は20日、前週の6か国協議が北朝鮮の核放棄に向けた初期段階の措置で合意したことを受け、今後の対応を米高官らと協議するため訪米した。

 同次官補は24日までの滞在期間中、ニコラス・バーンズ(Nicholas Burns)政治担当国務次官、ジョン・ルード(John C. Rood)国務次官補(国際安全保障・不拡散担当)、Jack D. Crouch国家安全保障担当補佐官と会談する予定。

 北朝鮮は前週、北京で開催された6か国協議で、エネルギー支援と引き換えに核施設の無能力化に着手することで合意した。同国に存在するとされる核兵器やプルトニウム、ウラン濃縮計画には言及されていないとの批判もあるが、米国政府は今回の合意を歓迎する意向を表明している。

 トニー・スノー(Tony Snow)米大統領報道官は18日、「今回の合意は、北朝鮮の核兵器および核施設の完全放棄に向けた長い行程の第1歩だ。北朝鮮は、重油100万トンの支援を受けるには、合意内容を守る以外にない」とコメントした。

 韓国の高官は、核施設ならびにすべての核開発計画に関するリストの提出を北朝鮮政府に要求している。

 聯合ニュース(Yonhap News)によると、宋旻淳(ソン・ミンスン、Song Min-Soon)外交通商相は3月初旬に訪米する予定という。

 写真は1月23日、第3000回板門店中立国監督委員会が開催されている板門店(Panmunjom)で警備にあたる北朝鮮兵ら。(c)AFP/KIM JAE-HWAN