【パリ/フランス 31日 AFP】ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のマイスペース(MySpace)がファッションチャンネルの開設を発表した。このファッションチャンネルは、デザイナーやクリエーターのためのショーケースとして活用される予定だ。

■マイスペース・ブドワール

 マイスペース・フランスの代表マーク・メイヤー(Marc Mayor)氏は、AFPの電話インタビューに対して「ファッションは世界で最もグローバルな文化と言えます。言語の障壁がある音楽やムービーよりも、ファッションは広がりを持つ可能性があるのです」と語った。

 マイスペース・ブドワール(MySpace Boudoir:http://myspace.com/fashionboudoir)のサービス開始は2月1日。オートクチュールコレクションとメンズコレクションの終了と同時にスタートする。

 マイスペースは、現在世界中に一億人以上のユーザーを有する。サイト上にはプロフィールを登録することができ、ブログやメッセージを介してユーザー同士がコミュニケーションを取ることができる。気軽に音楽や写真、ムービーを共有できることも魅力のひとつだ。

■ネットならではのコミュニケーション期待

 ファッションチャンネルの開設を記念して、デザイナーのジャンシャルル・ド・カステルバジャック (Jean-Charles de Castelbajac)がホームページやプロフィールページのデザインを手掛けた。また、ファッション界の巨匠カール・ラガーフェルド (Karl Lagerfeld)氏のドキュメンタリーや、新人デザイナー発掘コーナー“フーズ・ネクスト(Who’s Next)”などコンテンツも充実。ロンドン、ニューヨーク、東京で開催されるファッションウィークと同時に他の特集もアップされる予定。

 ファッションチャンネルは、当面のところマイスペース・フランスのみで展開。プロによるファッションチェック、流行のショッピングスポット紹介、セールの招待券など幅広い面からアプローチしていく。

 メイヤー氏は、「ユーザーたちがビッグメゾンに対してアクセスし、才能ある若手デザイナーを発掘していく、といったネットならではのコミュニケーションを期待しています。ファッションチャンネルでは、ブラジル在住のユーザーが、オーストラリア在住デザイナーの手によるバッグや、イギリス人デザイナーの手によるドレスを発見することが可能になるのです」と語った。
写真は2006年3月3日、フランス・パリにて撮影。シャネルのショーフィナーレにモデルと共に登場したカール・ラガーフェルド(中央)。(c)AFP/FRANCOIS GUILLOT

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