【ラスベガス/米国 30日 AFP】ボクシングWBC世界スーパーウエルター級のタイトルを賭け5月5日に4階級制覇を果たしたフロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)の挑戦を受ける6階級制覇王者のオスカー・デラホーヤ(Oscar De La Hoya)は、対戦に向けフレディ・ローチ(Freddie Roach)氏をトレーナーに迎えた。

■対戦相手の父親がトレーナー

 対戦相手のフロイド・メイウェザー・ジュニアは、1999年にトレーナーを務めていた父親のフロイド・メイウェザー(Floyd Mayweather Sr)氏を解雇し新たに叔父ロジャー・メイウェザー(Roger Mayweather)氏をトレーナーに迎えた。その後、解雇になったフロイド・メイウェザー氏は2001年からデラホーヤのトレーナーに就任し練習を重ねていたが、対戦が決まるとフロイド・メイウェザー氏はデラ・ホーヤに対し200万ドル(約2億4300万円)を要求。デラホーヤは家族間の確執を避けるために解雇に踏み切った。

 「個人的には彼の息子と対戦するのに対戦相手の父親と練習するのは快適ではなかった。長い間家族が離れ離れになるのを見たくはないだろう。これでメイウェザーの家族がうまくいってくれることを願うよ。お金は問題ではないんだ。問題は試合に勝つために彼が熱意を持てるかなんだ。『それをするな』とはっきり言ってくれるメンバーと合宿がしたいんだ。気が散るようなことはして欲しくない。」とコメントした。

 またデラホーヤは、トレーナーを変更することに関し「彼は偉大なトレーナーだ。彼は息子であるフロイド・メイウェザー・ジュニアの倒し方を知っているからだ。しかし、対戦相手の分析に長けているフレディ・ローチ氏のようなトレーナーを得ることができたので心配はしていない。」と語った。

■現WBC世界スーパーフェザー級王者のトレーナーを務めるローチ氏

 フレディ・ローチ氏は、フロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)とオスカー・デラホーヤ(Oscar De La Hoya)の世紀の一戦に立ち会える幸運を得たが、ローチ氏はWBC世界スーパーフェザー級王者マニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)のトレーナーを務めており4月に防衛戦が予定されている。

 ローチ氏は「私は2月下旬にデラホーヤが合宿をするプエルトリコに行くまではマニー(・パッキャオ)と練習をするともりだ。私はマニー側の全員と話をし、彼らは状況を理解してくれた。」と語っている。

 写真は、リカルド・マヨルガ(Ricardo Mayorga、ニカラグア)とのWBC世界スーパーウエルター級タイトルマッチに向けて会見を行うオスカー・デ・ラ・ホーヤ(2006年3月2日)。(c)AFP/Stan HONDA