【ワシントンD.C./米国 30日 AFP】米政府は29日、イスラエル軍が2006年のレバノンとの戦闘において、米国製クラスター爆弾を民間人居住地域に対して使用した疑いがあると発表した。国務省のショーン・マコーマック(Sean McCormack)報道官が記者会見で明らかにした。同報道官によるとイスラエル軍は、爆弾の使用を軍事目標に限定する米国との武器輸出規制協定に違反した可能性があるという。

 また、国際連合(UN)によると、2006年7月12日から8月14日まで行われた戦闘において、イスラエル軍はレバノン南部のイスラム教シーア派武装組織「ヒズボラ(Hezbollah)」に向け、拡散するクラスター爆弾百万発以上を使用した。

 イスラエル政府は、レバノンの民間人を目標とした爆弾使用は行っていないとして、報道された疑惑を否定しているが、冊子を投下して民間人に避難を促したことは事実であると語っている。

 写真はイスラエルのエルサレム(Jerusalem)で29日、国会「クネセト(Knesset)」に出席するエフド・オルメルト(Ehud Olmert)首相。(c)AFP/GALI TIBBON