【パリ/フランス 29日 AFP】ファッション界を先導するビッグブランドのイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)とランバン(Lanvin)は、エレガントなスタイルに心地よさを加えた新作を発表した。一方、ポール・スミス(Paul Smith)はひねりのある上品なワードローブを提案した。

■イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent

 イヴ・サンローランを手掛けるステファノ・ピラーティ(Stefano Pilati)は、時代を超えて愛されるシックなスタイルで人々の期待に応えた。モデルたちはフード付きのコートやジャケットに身を包んで登場した。フランネルのパンツには、なだらかなラインの赤いコートを合わせた。他にも、控えめなファーが襟元や袖にあしらわれたアイテム、やわらかなグレーのロングカーディガン、着心地の良さそうなダッフルコートやパーカ、シルクのスカーフが登場した。
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    ■ランバン(Lanvin

     ランバンの秋冬コレクションは、乗馬帽とキャップの中間のような帽子が特徴的だ。心地よさの哲学に基づいたフレッシュなスポーツスタイルをシックに仕上げた。デザイナーのルカ・オッセンドライバー(Lucas Ossendrijver)は、「ジョギングウェアからインスピレーションを得た」と語る。パーカ付きコートと細身のパンツには、くるぶし丈のバスケットシューズを合わせた。
     ルカはショーの後、「現代を生きる男性に必要なのは、やりすぎず、カジュアルすぎない、モダンなスタイルだ」とコメント。鮮やかな紫のバスケットシューズには、黒やベージュなどの落ち着いた色調の服を合わせた。しわ加工の布地は、やわらかで丸みを帯びた印象を与える。「アイテムのひとつひとつは非常にマスキュリンですが、決して男臭くなりすぎないようにした。」とルカ。
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    ■ポール・スミス(Paul Smith

     ベテランデザイナーのポール・スミスは、英国カントリースタイルからクラシカルな要素を取り出した。やわらかなチェック地やコーデュロイのパンツ、都会の風景にもぴったりのピンストライプなど、モダンな印象をプラス。タートルネックに合わせたタイトなシルエットのブレザー、背中に入った豪華な刺繍、カラフルなベルベットジャケットなども登場した。上品なアイテムの中に、ストリート感覚を差し込んだ。折り返したクロップドパンツには、レースアップのショートブーツをコーディネート。足元からのぞかせるバラ色や黄色の靴下が、新鮮さをみせる。ワインレッド、赤、ライムグリーン、栗色、淡いブラウンなどのアースカラーを基調としたアイテムも登場した。
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    ■マサトモ(Masatomo

     橋本倫周(Rynshu Hashimoto)が手掛けるマサトモ(Masatomo)は、グラムロックなスタイルを提案した。ロングコートやどっしりとしたジャケット、ルーズなパンツなどゴージャスなアイテムが登場した。光沢感のあるテキスタイルがうまく活かされている。シルバーのシャツやキラキラ光る襟と袖に注目が集まる。色使いのセンスも光る。ミルキーホワイトやチョコレートブラウン、グレーのゆったりとしたケープ。ターコイズやワインレッド、ゴールドのランニングも目に付いた。写真は、新作を披露するモデル。(c)AFP/MARTIN BUREAU
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