【ワルシャワ/ポーランド 25日 AFP】ポーランドで最も有名なジャーナリストでノンフィクション作家のリシャルト・カプシチンスキー氏(Ryszard Kapuscinski)が23日、74歳で亡くなった。

 1960年代ニュース会社、Polish Press Agencyのアフリカで取材する唯一の記者として活躍したカプシチンスキー氏は、戦争や独裁者を多く取り扱ってきた。同氏は又、南米やアジアにも赴き、27の革命やクーデターを目の当たりにし、更に4度の死刑宣告を受けた経験を持つ。

 何度かノーベル文学賞(Nobel Prize for Literature)の有力候補として注目を集めたが、同氏が受賞することは遂になかった。遺作である「Travels with Herodotus」は2年前に発売されており、同氏は数作の詩集も残している。写真は事務所でのリシャルト・カプシチンスキー氏(2003年7月17日撮影)。(c)AFP