【セブ/フィリピン 15日 AFP】東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国ほか計16か国の首脳が出席した東アジアサミット(East Asia Summit)が開催されているセブ(Cebu)島で、各国指導者を前にして演技の披露を予定していた歌手、ダンサーなど100人以上が食中毒の症状を見せたため、リハーサルが中止となった。

14日夜のディナーショーへの出演を予定していたパフォーマーたちは、前日のリハーサル中に次々と食中毒の症状を見せた。原因はケータリングの食事とみられている。

 保健省付きの医師や同省高官らによると、食中毒にかかったのは過去の「美人コンテスト」の優勝者2人を含む計103人で、強烈な胃痛やめまい、吐き気を訴え病院へ駆け込んだ。フィリピンのRoberto Capco広報次官によると全員、急性胃腸炎と診断され、野外にある仕出し業者が調理した食事が原因と見られている。患者のほとんどは治療後帰宅したが、6人は1晩入院し、14日のショー直前に退院した。「モデル1人を除いては、全員、医師から本番のショーへの出演許可を得ました」(同広報官)。

 14日のディナーショーにはASEANと日中韓、インド、オーストラリア、ニュージーランドの計16か国の首脳らが出席した。公式プログラムによると、地元のフィルハーモニック・オーケストラの演奏や、伝統芸能、「ウェイターたちによるグランド・パレード」などを楽しんだ。

 写真は15日、セブ島の東アジアサミットで伝統衣装を着用し、各国首脳陣らを前に演技を披露する踊り手たち。(c)AFP/HOANG DINH Nam