【ロンドン/英国 10日 AFP】イギリスの老舗ファッションブランド「バーバリー」(Burberry)はウェールズの工場閉鎖に関して、国会の特別委員会へ弁明を要請されている。同ブランドは閉鎖の理由として、生産を中国に移行することが原因であると発表した。

■工場閉鎖で約300人が解雇

 バーバーリー社社長ジョン・ピース氏と代表取締役アンジェラ・アーレンド女史は、イギリス下院の特別委員会にウェールズでの事業を説明することを余儀なくされている。
 スコッチ・タータンチェックで親しまれるイギリスを代表するバーバリーは、今年3月、ウェールズ南部のTreorchyにある工場で約300名を解雇することになる。

■利益追求しすぎる体制に反対

 ウェールズの地方議員レイトン・アンドリュー氏は「我々は常に工場の採算性に問題がないと考えていましたが、バーバリーは業績を公表する義務があるでしょう」と断言した。
またTreorchy労働組合代表ポール・ケリー氏は「この問題が明るみに出たことは、良いニュースです。バーバリーの決定は、単に多くの利益を得ることだけを目的としていますから。」と反発した。
 更に「バーバリー社が公の審査を受けることは良いことでしょう」と付け加えた。写真は2005年3月10日、タイ・バンコクにて撮影。バーバリーのファッションショーにて。(c)AFP/PORNCHAI KITTIWONGSAKUL