【マドリード/スペイン 3日 AFP】イスラム教徒による国際テロに関与したとする5人を拘束したと、3日、内務省が発表した。

 同省の声明文では詳細は発表されていない。しかし、現地のラジオ局Cadena Serによると、今回拘束された5人は、マドリードで2004年3月に発生し、191人の犠牲者を出した列車爆破事件に関与したとされる2人のイスラム教徒をほう助した疑いが持たれている。また、同ラジオ局は、5人が南部のカディス(Cadiz)と西部のCorunaで拘束されたと伝えている。

 検察当局は、2004年の同列車爆破事件に関与したとして起訴された多くがモロッコ国籍である29人に対し、拘禁刑27万年を求刑している。

 現在のスペインの法律では、テロ犯罪で有罪判決を受けた場合の刑は最高で40年となっている。

 写真は、マドリードのアトーチャ(Atocha)駅近くで起きた列車爆破事件の現場で、犠牲者の遺体の回収作業にあたる救急隊員たち(2004年3月11日撮影)(c)AFP/CHRISTOPHE SIMON