【5月17日 AFP】アフガニスタンの首都カブール(Kabul)で16日、北大西洋条約機構(NATO)の国際治安支援部隊(ISAF)の車列を標的にした自動車爆弾による自爆攻撃があり、当局によると米国人5人を含む15人が死亡した。

 自爆攻撃は、現地時間の午前8時(日本時間午後12時30分)、首都南東部の住宅街で発生。当局によると、巻き添えになった通行人約40人が負傷。その多くは通学中の子どもたちだという。

 アフガニスタン保健省の関係者によると、死者にはアフガニスタン人9人が含まれ、うち2人は子どもだった。

 また、ISAFは声明で、兵士2人とISAFの非戦闘員4人が死亡したと発表した。NATOの方針により国籍は明らかにしていないが、カブールに駐在する欧米軍関係者によると、兵士2人と非戦闘員3人は米国出身だという。

 今回の攻撃については、タリバン(Taliban)とは別個の武装勢力ヒズビ・イスラミ(Hezb-i-Islami)が犯行声明を出している。

 アフガニスタンでのNATO軍の戦闘任務は2014年末までに終了することになっており、同国の警察や軍隊への引継ぎが予定されていることから、10万人の外国部隊は徐々に撤退を開始している。今回の攻撃で、首都カブールの軍事攻撃に対する弱さがあらためて浮き彫りになった。(c)AFP/Sardar Ahmad