【3月24日 AFP】ミャンマー中部メティラ(Meiktila)で20日から続いている仏教徒とイスラム教徒の衝突で23日、放火された家の焼け跡から新たな遺体が見つかり、死者は32人に達した。

 同国の政府関係者が匿名でAFPに語ったところによると、治安部隊は放火された建物の焼け跡から新たに21人の遺体を発見。前回の発表で当局は、11人の死亡を確認していた。

 同国の情報省によると、この暴動で約9000人が家を追われた。22日に非常事態宣言が出されたことを受け、治安部隊が事態の沈静化に当たっているが、ナイフや棒を手にした暴徒が家やモスクへの放火を繰り返していることを受けて、23日には約50台の軍用トラックが配備された。

 宗教間対立の悪化に伴い、長年の軍事政権から少なくとも名目上は民政に移行して改革を目指しているミャンマー政府は、大きな試練に直面している。(c)AFP