【3月14日 AFP】パキスタン・バルチスタン(Baluchistan)州の警察は13日、分離独立を訴える武装勢力の活動に利用されたとみられる10歳から17歳の子ども約12人を保護拘束したと発表した。子どもたちは爆弾を配置するために利用されたという。

 バルチスタンの州都クエッタ(Quetta)で開いた記者会見で地元の警察署長は、同州の武装勢力が貧困層の子どもに少額の金銭を与えて、手製の爆弾が入った小さな箱を市場やごみ箱、さらには警察および治安当局が利用するルートに置くようよう仕向けたと説明した。記者会見には保護拘束された子どもたちも同席した。

 同署長はまた、小さな子どもやごみをあさる人を警察が疑わないことを知った上での行為であるとしながら、中には箱の中に何が入っているのか、自分たちが何をしているのかも知らない子どももいて、そういった子どもたちは少額のお金が入手できることを素直に喜んでいるようだったと述べた。
 
 保護拘束された子どもの何人かは、クエッタで起きた複数の事件に関わったことを話しているという。1月10日に起きた爆発では、辺境警察(Frontier ConstabularyFC)隊員2人と市民9人が死亡している。

 バルチスタン州では近年、石油や鉱物資源から得られる利益の分配拡大や自治権を求める武装勢力の活動が活発化している。(c)AFP