【3月12日 AFP】アフガニスタン東部で11日、同国軍の制服を着た人物による襲撃事件が起き、米兵2人と同国軍の兵士数人が死亡、10人が負傷した。軍関係者が発表した。同国では内部関係者による犯行とみられる国際部隊を狙った襲撃が相次いでおり、今回の事件もこうした「内部犯行」の可能性がある。
 
 アフガニスタン当局によれば、事件が起きたのはハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領が先月、米軍特殊部隊の撤退を要求したワルダク(Wardak)州。カルザイ大統領は、米軍特殊部隊の存在が地元住民の反発を招き、同州の治安の不安定化を引き起こしているとし、2週間以内の撤退を求めていた。11日の銃撃事件はこの期限が切れた直後に発生した。

 同国ではこうした「内部犯行」により、2012年には60人以上の外国軍兵士が死亡している。たいていは同国の旧支配勢力タリバン(Taliban)が犯行声明を出すが、北大西洋条約機構(NATO)関係者らは、武装集団による計画というよりは、個人的な恨みや文化的な誤解が背景にある場合が大半だとみている。(c)AFP