【3月4日 AFP】1971年のバングラデシュ独立戦争中の戦争犯罪をめぐり、前月28日にイスラム指導者らに有罪判決が下され国内各地で暴動が起きている問題で3日、新たな衝突が発生し、約20人が死亡した。これまでの死者数は76人に上っている。

 北部ボグラ(Bogra)では、国内最大イスラム政党「イスラム協会(Jamaat-e-Islami)」の支持者ら1万人以上が、こん棒や自家製の爆発物で12の警察署を襲撃。うち4か所では火が放たれたという。警察当局はAFPに「夜明けに村々から暴徒が集まってきて襲撃を開始した。ボグラ地区では9人が殺害された」と語った。

 北西部Panchbibiの町では治安部隊が約1万2000人のデモ隊に向けて発砲し、6人が死亡した。地元当局が明らかにした。

 イスラム協会のデルワル・ホサイン・サイディー(Delwar Hossain Sayedee、73)副党首に死刑判決が言い渡されて以降、警察や治安部隊との衝突が激化。死者数は、この4日間だけで60人に上っている。(c)AFP