【12月21日 AFP】国連安全保障理事会(UN Security Council)は20日、西アフリカのマリへのアフリカ諸国主導の軍事部隊「アフリカ国際マリ支援部隊(African-led International Support Mission in MaliAFISMA)」の派遣を認める決議を全会一致で採択した。

 マリでは3月に起きたクーデターをきっかけに、砂漠の遊牧民トゥアレグ(Tuareg)人勢力や分離独立主義派、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系などのグループが北部の広範囲を支配している。

 安保理は、マリ政府が「テロリスト、過激派、武装グループ」から領土を取り戻すのを「あらゆる必要な手段」を用いて支援するようAFISMAに命じた。一方で、軍事力の行使は政治的努力が尽きた場合に限り、詳細な作戦計画が承認されるまで一切攻撃を行わないことを求めた。当初の派遣期間は1年間。

 西アフリカ諸国経済共同体(Economic Community of West African StatesECOWAS)は、マリ軍の立て直しと軍事作戦支援のため3300人を派遣する用意があるとしている。軍事行動の開始は来年9月以降になるとみられる。(c)AFP/Tim Witcher