【12月12日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は11日、ABC Newsのインタビューで、新たに統合されたシリアの反体制派は国民の正統な代表であると言明した。この発言は、米国が内戦状態のシリア情勢に対し、これまでになく積極的な姿勢で臨むことを示唆したものと受け取られている。

 シリア反体制派の統一組織「シリア国民連合(National Coalition of Forces of the Syrian Revolution)」は、11月にフランスが西側主要国として初めてシリア国民を代表する唯一の組織として承認したほか、英国、トルコ、ペルシャ湾岸諸国6か国が加盟する湾岸協力会議(Gulf Cooperation CouncilGCC)も承認していた。

 だが、シリア国民連合が本当にシリア社会の全体を代表しているのかという疑念や、民主主義の原則に必ずしも賛同していない過激派との関係から、米国はシリア国民連合の承認に慎重な姿勢を取っていた。(c)AFP/Stephen Collinson