【11月21日 AFP】アフガニスタンに駐留するフランス軍は20日、戦闘任務を終了し、戦略的に重要な北東部カブール(Kabul)州から部隊を撤退させた。

 フランスは戦闘部隊を年内に完全撤退させる方針だ。米軍主導の国際治安支援部隊(ISAF)に参加する他の同盟国の撤退計画よりも2年早い。

 アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)のザビフラー・ムジャヒド(Zabihullah Mujahed)報道官はAFPに「われわれは他の外国部隊もフランスに倣ってアフガニスタンから撤退して、アフガン占拠をやめ、国の運命をアフガニスタン人の手に委ねるよう強く求める」と述べた。
 
 フランスのISAFにおける兵力規模は米国、英国、ドイツ、イタリアに次ぐ5番目。アフガン駐留仏軍の犠牲者はこれまでで88人に上る。今年1月にアフガン・カピサ(Kapisa)州の基地内でジョギングをしていた仏軍兵士5人がアフガン軍兵士に射殺されるなど2011年と12年に痛ましい事件が起きていたこともあり、フランスは撤退前倒しを決めた。(c)AFP/Joris Fioriti