【7月20日 AFP】イラクのアドナン・アサディ(Adnan al-Assadi)内務副大臣は19日、シリア反体制派の自由シリア軍(Free Syrian ArmyFSA)がイラクとシリアの国境付近にある全ての検問所を管理下に置いたと述べた。

 アサディ副大臣がイラクの国境警備隊員の話としてAFPに電話で語ったところによると、検問所を掌握した自由シリア軍はシリアの陸軍中佐を拘束し、この人物の両腕と両脚を切り落とした。さらにイラク兵の面前でシリア兵22人を処刑したという。いまのところ、この情報を確認する別ソースの情報はない。

 アサディ副大臣は、この状況が続けばシリアとの国境を封鎖すると述べた。

 シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)によると、シリア反体制派の武装グループは北西部イドリブ(Idlib)県のトルコ国境にある検問所も支配下に置き、掲げられていたアサド大統領の写真を外したという。

 シリア人権監視団は19日にはシリア全土で約200人が死亡し、多くのシリア人が国外に逃れたとしている。各国の当局者によるとシリアから1万9000人近くがレバノンに、数千人がイラクに入っている。(c)AFP