【6月27日 AFP】シリアの首都ダマスカス(Damascus)近郊で26日、反体制勢力と政府軍が激しく交戦した。シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)がAFPに明らかにした。

 戦闘が起きたのは精鋭部隊、共和国防衛隊の基地近くで、ダマスカス中心部から8キロほどしか離れていないという。政府軍が砲撃する中ダマスカスとその近郊で28人が死亡した。 

 シリア人権監視団のラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)代表によると、首都からこれほど近い場所で政府軍が砲撃を行ったのは初めてで、首都周辺でこれまでに起きた戦闘としては最大規模だったという。

 一方、国営シリア・アラブ通信(SANA)は、「武装したテロリストのグループ」が市民と治安部隊を襲い、武器を密輸するため幹線道路を封鎖したが、政府軍との戦闘で反体制派の数十人が死亡し、ロケット砲や狙撃用ライフル、機関銃、大量の弾薬を押収したと報じた。(c)AFP