【5月26日 AFP】英国に拠点を置く人権団体、シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)は26日、シリア中部ホムス(Homs)県の町ホウラ(Houla)で、子ども25人を含む90人以上をシリア政府軍が「虐殺した」と発表した。

 同監視団のラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)代表はAFPの取材に対し、砲撃は25日に始まり、同日夜遅くまで続いたと語った。

 監視団によると、ホウラのタルダウ(Taldau)村からは、再び攻撃が始まることを恐れた多くの住民が避難した。ラーマン代表によれば、政府軍が25日にホウラの町境を砲撃したため、郊外の住民が町中心部に避難しているという。

 動画サイト、ユーチューブ(YouTube)に投稿された一般市民が撮影した動画には、床に横たえられた子どもたちの遺体が映し出されていた。遺体は激しく損壊し、ある子どもは頭の一部が爆発で吹き飛んでいた。(c)AFP

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