【5月8日 AFP】イエメンの国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系組織「アラビア半島のアルカイダ(Al-Qaeda in the Arabian PeninsulaAQAP)」が計画していた航空機爆破計画を米当局が察知し、事件を未然に防いでいたことが7日、明らかになった。

 米国のテロ対策当局者が匿名を条件に同日語ったところによると、航空機内で自爆犯が使う爆発装置が用意されていたが、「複数の同盟国との密接な協力」によって犯行計画は初期のうちに発覚したという。

 この爆発装置は非金属製で、探知されにくくする意図があったとみられる。2009年12月25日に米国に向かう旅客機内で発生した爆破未遂事件で使われた爆発物とは大きく異なっていたことから、AQAPが新しい手法や戦術などを取り入れていることを示唆している、とこの当局者は述べた。

 米国家安全保障会議(National Security Council)のケイトリン・ヘイデン(Caitlin Hayden)副報道官は声明で、この件はバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領に4月に報告されていたことを明らかにした。この計画で人命が危険にされることはなかったが、オバマ大統領は国土安全保障省やその他の関係機関に、同様の攻撃に対する対策をとるよう指示したという。(c)AFP

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