【2月6日 AFP】(一部更新)シリア政府軍は6日早朝、反体制派の拠点ホムス(Homs)への砲撃を再開し、シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)によるとこれまでに少なくとも17人が死亡した。多数の負傷者が出ており、重傷者も多いことから、死者数は今後増える恐れが高いという。

 また、ダマスカス(Damascus)、アレッポ(Aleppo)、ザバダニ(Zabadani)でも治安部隊や政府軍が攻撃を開始し、死者数は全土で少なくとも25人に上っている模様だ。

 シリア情勢をめぐっては4日、国連安全保障理事会(UN Security Council)でロシアと中国がシリア非難決議に拒否権を行使し、反体制派がシリア政府に「殺害許可証」を与えたも同然だと警告していた。

 アラビア語の衛星放送各局は、モスクから礼拝の呼びかけが聞こえるホムス市街地から煙が上がる様子を放映した。AFP記者の取材に応じた現地住民によると、政府軍の砲撃は午前6時過ぎごろに始まり、迫撃砲やロケット弾が撃ちこまれているという。

 ホムスでは、3日夜から4日未明にかけて政府軍による砲撃で民間人200人が「虐殺」されたと反体制派や活動家らが訴えているほか、5日にも砲撃があり、少なくとも23人の死亡が報告されている。(c)AFP