【1月20日 AFP】キューバ・グアンタナモ(Guantanamo)米海軍基地のテロ容疑者収容施設内で、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の英字機関誌「インスパイア(Inspire)」1冊が見つかっていたことが、18日分かった。収容者宛ての郵便物に紛れ込ませて持ち込まれたとみられる。

「インスパイア」はアルカイダ系組織「アラビア半島のアルカイダ(Al-Qaeda in the Arabian PeninsulaAQAP)」が発行する英字誌で、爆弾の製造法などを掲載している。

 18日開かれた米軍事法廷でアンドレア・ロックハート(Andrea Lockhart)検察官は、問題の雑誌がどのような経緯でキューバ南端グアンタナモの隔離された米軍基地に紛れ込んだのか、また発見場所が監房だったのか否かについては明らかにしなかった。一方で、雑誌が発見された後、収容者宛ての郵便物の検査規則を強化し、前年12月27日から新しい検査方法が導入されていると説明した。

 だが弁護士などは、新たな検査規則は収容者の権利を侵害していると批判している。

 グアンタナモには現在も171人のテロ容疑者が収容されており、衰弱する者も出ている。2001年の9.11米同時多発テロを受けて「敵性戦闘員」を収容するため同収容施設が開設されてから、今月で10年になる。(c)AFP/Chantal Valery

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