【10月13日 AFP】リビアの反カダフィ勢力の連合体「国民評議会(National Transitional CouncilNTC)」は12日、ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐の四男、ムタシム・カダフィ(Mutassim Kadhafi)氏を出生地の中部シルト(Sirte)で拘束したと発表した。身柄は東部ベンガジ(Benghazi)に移されたという。

 カダフィ大佐派の拠点であるシルトを包囲しているNTCの部隊は同日、掃討作戦の総仕上げにかかっており、シルト陥落は近いと発表していた。

 ムタシム氏は1975年生まれ。職業は軍人および医師で、国家安全保障担当補佐官を務めていた。また、父親の後継者争いで次男セイフイスラム(Seif al-Islam Kadhafi)氏のライバルと目されてきた。

 ムタシム氏拘束のニュースが伝えられると、首都トリポリ(Tripoli)やミスラタ(Misrata)では、反カダフィ派が次々に祝砲を撃った。

 なお、セイフイスラム氏は、恐らくカダフィ大佐とともにバニワリド(Bani Walid)に潜伏していると見られている。(c)AFP

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