【9月20日 AFP】リビアの反カダフィ勢力の連合体「国民評議会(National Transitional CouncilNTC)」は19日、首都トリポリ(Tripoli)南東のバニワリド(Bani Walid)でNTCの部隊とカダフィ派軍が交戦していると発表した。バニワリドには、最高指導者だったムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐の次男、セイフイスラム(Seif al-Islam Kadhafi)氏が潜伏しているとみられ、カダフィ氏本人が潜んでいる可能性もあるという。

 NTC幹部のアブドラ・ケンシル(Abdullah Kenshil)氏によると、バニワリドで同日朝、同市を支配下に置くカダフィ派残党の傭兵とNTC軍の激しい戦闘が始まった。だが、戦闘は、ほぼ終結に向かっており、NTCは2日以内にもバニワリドを制圧できる見通しだという。

 さらに、ケンシル氏は、バニワリドでセイフイスラム氏の目撃情報があることから、同氏がバニワリドにいることは100パーセント確実で、父親のカダフィ氏がいる確率も7割は確実だと、AFPに語った。(c)AFP/Mohamad Ali Harissi