【8月31日 AFP】リビア反体制派の「国民評議会(Transitional National CouncilNTC)」はイスラム教のラマダン(断食月)明けの祝祭「イード・アル・フィトル(Eid al-Fitr)」を迎えた30日、ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐派の残党に対し、来月3日までの投降を呼びかけた。

 ムスタファ・アブドルジャリル(Mustafa Abdel Jalil)議長が東部ベンガジ(Benghazi)で記者会見し、発表した。同席した反体制派軍事部門のアーメド・オマル・バニ(Ahmed Omar Bani)大佐は、残党に平和的な投降を呼びかける努力が実を結ぶことへの期待感を示す一方で、投降の気配はいまだ見られず、期限切れは迫っていると警告。「平和的解決の模索は続けるが、土曜(3日)になった時点で犯罪者集団へのさまざまな対抗措置を講じる。われわれは最後の戦闘に向けた準備が整っている」と述べた。

 一方で北大西洋条約機構(NATO)軍は、カダフィ派が民間人への攻撃をやめるまで空爆の手はゆるめないと宣言。カダフィ大佐は現在もいくつかの部隊を積極的に指揮しているとの見方を示した。(c)AFP/Sarah Benhaida

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