【8月27日 AFP】ナイジェリアの首都アブジャ(Abuja)で26日、国連(UN)のビルに車が突っ込む自爆攻撃があり、少なくとも18人が死亡した。現在、ビル内に取り残された人々の救出作業が続けられている。また負傷者60人あまりが病院で手当てを受けており、ラジオでは輸血のための献血が呼び掛けられている。

 自爆犯は国連ビル敷地内の2つのゲートを車で突破し、そのままビルに突っ込んで自爆。爆発でビルの1、2階部分は大破した。

 AFPには、ナイジェリアのイスラム過激派ボコ・ハラム(Boko Haram)の広報を名乗る男から電話による犯行声明があり、この男は今後もテロ攻撃を続けると警告した。声明の信憑性は確認できていない。

 ボコ・ハラムは直近の数か月、アフリカで最も人口が多く最大の産油国であるナイジェリア国内で数々の爆破攻撃を行ってきたが、国際機関が標的とされたのは今回が初めて。

 今回の自爆攻撃がボコ・ハラムによる犯行であることが確認された場合、ボコ・ハラムと国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系の北アフリカの組織など国外の過激派組織とのつながりが懸念される。(c)AFP/Akeem Oyetunji