【5月21日 AFP】シリア各地で20日、民主化要求デモが行われた。治安部隊がデモ隊に発砲し、合わせて44人が死亡した。人権活動家が21日、AFPに語った。犠牲者の大半は北西部のイドリブ(Idlib)県と中部の都市ホムス(Homs)で出ている。

 AFPの電話取材に応じたシリアの人権団体、全国人権組織(National Organisation for Human Rights)のアンマール・クラビ(Ammar Qurabi)代表は、「シリア当局は国内各地で発生する民衆蜂起に対して過剰な暴力と実弾を使い続けている」と語った。

 クラビ氏によると、イドリブ県で26人が死亡し、ホムスで13人が死亡した。また、東部の都市デリゾール(Deir Ezzor)で2人、首都ダマスカス(Damascus)郊外のダラヤ(Daraya)と沿岸部のラタキア(Latakia)、中部のハマ(Hama)でそれぞれ1人が死亡した。

 同団体によると、3月15日からシリア各地で続いている民主化要求デモをシリア政府は厳しく弾圧しており、これまでに少なくとも850人が死亡、数百人が負傷した。また、数千人が当局に拘束されたという。(c)AFP