【3月29日 AFP】リビアの最高指導者ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐派と反体制勢力との戦闘が続くリビアで29日、カダフィ派が再び勢いを取り戻し、反体制勢力をシルト(Sirte)から約100キロ離れたノフィリア(Nofilia)に押し戻した。現地AFP記者が29日、伝えた。

 首都トリポリ(Tripoli)に向かって西進する反体制勢力は、カダフィ大佐の出身地でもあるシルトを次の目標地点に定めている。

 反体制勢力は28日、シルトから60キロ離れたハラワ(Harawa)村でカダフィ軍の反撃を受け、29日にはさらにノフィリアまで押し返された。

 反体制勢力の多くの人はAFP記者に「サルコジの飛行機の空爆」後にシルトに進軍すると語っており、フランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)政権による空爆を待っている状態だ。

 多国籍軍の空爆で反体制勢力は勢いづき、26日にはアジュダビヤ(Ajdabiya)の奪還に成功していた。(c)AFP