【10月5日 AFP】欧州を標的にしたテロ攻撃の危険性があると米政府が警戒を呼び掛けていることをめぐり、米当局高官は4日、AFPの取材に、「テロ計画の情報が増えていたため」に警戒を発令したと語った。

 米政府は3日、欧州に渡航する米国人に向けて、「テロ攻撃の危険性がある」との異例の渡航注意情報を発し、攻撃の標的になる危険性がある場所として鉄道や地下鉄、観光スポットなどを挙げていた。

 米高官は4日、AFPの取材に、「テロ計画の情報が増えていた。これらの情報は少しずつ収集されたものだが、それらを考慮して渡航注意情報を出すことを決めた」と語った。テロ計画の正確な日時や標的はまだ分かっていないという。

■アフガン系ドイツ人がテロ情報提供か

 一方、ドイツメディアは、アフガニスタンで米軍部隊が拘束したアフガニスタン系ドイツ人が、欧州でのテロ計画について情報を提供した可能性があると伝えた。米欧情報当局は容疑者の取り調べ状況を注視している。

 ドイツ北部ハンブルク(Hamburg)出身のアフメド・シディキ(Ahmed Sidiqui)容疑者は、「ウズベキスタン・イスラム運動(Islamic Movement of Uzbekistan)」のメンバーであるとの報道もあり、米当局の取り調べに対してテロ計画の工作員がすでに欧州に入り込んでいる可能性があると語ったと伝えられている。

 また、シディキ容疑者は、ハンブルクにある国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)のセル(小グループ)のメンバー4人と接点があるとの報道もある。このグループは、2001年9月11日の米同時多発テロを支援したとされている。

 一方、独週刊誌シュピーゲル(Der Spiegel)によると、米情報当局はシディキ容疑者の供述を深刻に受け止めているものの、ドイツの情報当局はやや懐疑的にみているという。同誌によれば、ドイツの外交官はすでに3日に容疑者と面会し、ドイツ情報当局高官らは容疑者の尋問のためにアフガニスタンへ向かう予定だ。(c)AFP