【7月19日 AFP】イラク・バグダッド(Baghdad)西部で18日、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)掃討作戦に協力しているイスラム教スンニ(Sunni)派部族らの治安組織「覚醒評議会(Awakening、サフワ、Sahwa)」を狙った自爆攻撃が発生し、少なくとも45人が死亡、46人が負傷した。1件の攻撃としては、この2か月で最悪のものとなった。

 自爆攻撃は18日午前8時半(日本時間同日午後2時半)、バグダッドから25キロの場所にある、スンニ派アラブ人が多数を占めるラドワニヤ(Radwaniyah)地区で発生した。覚醒評議会の戦闘員らが、賃金の支払いを受けるために、陸軍基地の外に並んでいたところを狙われたという。

 自爆犯は20代の男性で、不審な動きをした後、早足で基地に近づいてきたという。現場にいた兵士が男を止めようと空に向かって威嚇射撃を行ったが、男は「アッラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫び、自爆した。

 一方、シリア国境に近いカイム(Al-Qaim)でも同日、覚醒評議会を狙った自爆攻撃があり、同評議会メンバー2人と警察官1人が死亡、6人が負傷した。

 覚醒評議会は、スンニ派アラブ人部族や反政府武装勢力の出身者で構成され、イラク国内におけるアルカイダ掃討作戦での貢献で高い評価を得ている。(c)AFP/Azhar Shalal