【1月27日 AFP】韓国国防省は26日、北朝鮮が黄海(Yellow Sea)上の軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)付近に、2か月間の航海禁止区域を設定したと発表した。NLL周辺では、前年11月に両国の艦船による銃撃戦が発生しており、再び緊張が高まると見られている。

 韓国の聯合(Yonhap)ニュースによると、韓国軍は今回の発表が短距離ミサイル発射に向けた準備の一環かどうかを調査しているという。

 韓国軍報道官によると、航海禁止区域は同国西岸沖の白ニョン島(Baengnyeong Island)近海で、期間は今月25日から3月29日まで。正確な禁止区域は27日に発表される見込み。

 聯合ニュースによれば、禁止区域には、同島の北側とNLL沿い、さらには11月に銃撃戦があった同島の東側も含まれているという。

 NLLは、北朝鮮が軍事境界線として認めることを拒んでいることなどから長年紛争の元になってきた。これまで1999年と2002年にも海上での交戦が発生している。(c)AFP