【12月28日 AFP】アフガニスタンに駐留する米軍兵士の死者数が、27日までに前年の2倍に達したことが、AFPの集計で明らかになった。

 北大西洋条約機構(North Atlantic Treaty OrganisationNATO)主導の国際治安支援部隊(International Security Assistance ForceISAF)は27日、同国南部で米軍兵士1人が即席爆発装置(IED)により死亡したと発表した。

 イラクやアフガニスタンでの駐留軍関係の死者数を集計している独立系ウェブサイト「icasualties.org」の情報を元に、AFPがまとめた統計によると、09年のアフガニスタンでの各国軍部隊の死者数は506人(08年は295人)。うち、米軍兵士の死者数は310人に上り、前年の155人のちょうど2倍となった。

 今年は、01年の米軍主導のアフガニスタン進攻以来、駐留外国軍の死者数が最も多い年となっている。

 イスラム原理主義組織タリバン(Taliban)などの武装勢力は、路肩爆弾を多用する戦略をとっており、駐留外国軍部隊のこれまでの死者数のうち、この爆弾による死者数が最も多い。

 専門家は、米軍3万人、NATO諸国から6800人の増派が行われる来年にかけて、死者数はさらに増加するとの見方を示している。(c)AFP/Lynne O'Donnell