【9月26日 AFP】米海軍は25日、女性の潜水艦乗船を禁止する規則の見直しに「精力的に」動き出すと発表した。

 現在、女性兵士が海軍の軍艦に乗船したり、ジェット戦闘機に搭乗したりすることは認められているが、原子力潜水艦に搭乗することは認められていない。

 米海軍当局はこれまで、女性が潜水艦に乗ることを禁じる主な理由として、潜水艦が極度に狭いことを挙げていたが、規則見直しを求める人たちは潜水艦に女性用の寝台や浴室を設置することは可能だと主張する。

 ゲーリー・ラフェッド(Gary Roughead)海軍作戦部長(海軍大将)は声明で、女性の潜水艦参加に取り組むうえで特に懸念はないと述べ、規則変更にオープンな姿勢を示したが、近日中に何らかの決定があるのかは明らかにしなかった。

 この問題については10年前、当時のビル・クリントン(Bill Clinton)大統領の政権下で激しい議論が交わされた。当時の海軍長官が規則の見直しを求めたが、海軍幹部らが強く反対した。

 現在、海軍将校・兵士の15%を占める女性は、海軍特殊部隊SEALに従事することも禁じられている。(c)AFP