【8月19日 AFP】(写真追加)大統領選を翌日に控えたアフガニスタンの首都カブール(Kabul)で19日、武装グループが市中心部にある銀行を襲撃し、立てこもる事件があった。警察と治安部隊が銀行を包囲、突入し、銃撃戦の末に武装した男3人を射殺。警察当局は、旧支配勢力のイスラム原理主義組織タリバン(Taliban)のメンバーとみており、タリバン側も犯行を主張している。

 目撃者の証言などによると、現場となったビルは市場の近くにあるが、事件発生時は休日で多くの店が閉店しており、静かだった。ビルは1階に銀行が入り、2階以上は空室だったという。警察は犯行グループの正確な人数を把握しておらず、残ったメンバーがいないかビル内を捜索しているという。

 選挙を控えてカブール市内に厳戒態勢が敷かれる中、タリバンは攻勢を強めており、前日には自爆攻撃で多数が死亡したばかり。

 タリバン側の広報担当はAFPの電話取材に対し、銀行での銃撃戦で警官十数人を殺害したと主張、市内には約20人のタリバン兵士が入り込んでおり、攻撃の指令を待っていると述べた。ただし当局側はこの情報を確認しておらず、タリバンのこうした主張は過去に事実ではなかったと判明した事例が少なくない。(c)AFP