【12月9日 AFP】パキスタン治安部隊が、インド・ムンバイでの同時襲撃事件に関与した疑いのあるイスラム教慈善団体「ジェマテダワ(Jamaat-ud-Dawa)」の事務所を急襲し、15人の身柄を拘束した件について、パキスタン当局者は8日、このうちの1人は襲撃事件の首謀者だと述べた。

 拘束されたのはザキウル・レフマン・ラクビ(Zaki-ur-Rehman Lakhvi)容疑者で、インドの報道によると、襲撃事件で唯一生き残った実行犯が、同事件の首謀者と名指しした人物だという。

 パキスタン治安部隊は7日、カシミール(Kashmir)地方のパキスタン実効支配地域にある同慈善団体の事務所を急襲し、ラクビ容疑者ほか14人を拘束していた。

 コンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)米国務長官はこれに先立ち、「非国家主体」がムンバイでの同時襲撃を実行するのにパキスタンを利用した証拠があると述べていた。(c)AFP/Claire Cozens