【11月27日 AFP】インドのムンバイ(Mumbai)で27日発生した同時襲撃事件で死亡した津田尚志(Hisashi Tsuda)さん(38)は、出張中で宿泊先のホテルにチェックインしようとしたところで、武装グループによる銃撃に巻き込まれた。

 津田さんが所属する三井丸紅液化ガス(Mitsui Marubeni Liquefied Gas、東京都千代田区)は同日午後、会見を開き、インド経済の中心地といわれるムンバイでのテロで、100人を超える死者のなかに津田さんがいたことをあらためて明らかにした。佐藤雅一(Masakazu Sato)社長は「前途有望な社員が亡くなったのは会社としても残念でならない」と力を落とした。

 津田さんは高級ホテルとして知られる「トライデント・ホテル」でチェックイン中に脚、腹部、胸部を打たれ、病院に運ばれた後、死亡した。一緒にいた同僚(44)も現場から逃げる際に軽傷を負った。

 麻生太郎(Taro Aso)首相は同日、「このようなテロは決して許すべきでない極めて卑劣かつ悪質なもので、強い憤りを覚える。断固として非難する」と談話を発表した。(c)AFP