【6月30日 AFP】アラブ首長国連邦(UAE)のハリファ・ビン・ザイド・ナハヤン(Khalifa bin Zayed al-Nahayan)大統領は、英米の在UAE大使館が渡航情報でUAEでテロが起こる危険性を警告を発したことについて、深刻にとらえる必要はないとの見方を示した。地元紙が29日、報じた。

 ナハヤン大統領は地元紙とのインタビューで、「各国が自国民を保護するために安全策を講じる権利は尊重する」とした上で、「(英米の大使館が発した警告は)大使館側が得た情報やうわさに対処するための、通常の大使館業務の一環にすぎないと考えている」と述べた。

 さらに「UAEは、他国がうらやむほどのセキュリティーレベルと安定性を誇っている」と強調した。

 在UAE英大使館は16日、同国に滞在する英国市民に対し「テロリズムの脅威が非常に高い」として警告を発し、米政府も同国を含む中東全域でのテロ攻撃の危険性を指摘していた。

 UAEはこれまで、ほかの湾岸諸国とは異なり、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)などによるテロ攻撃の標的になっていない。(c)AFP