【4月29日 AFP】イラク・バグダッド(Baghdad)東部のサドルシティー(Sadr City)で27日、イスラム教シーア(Shiite)派武装組織と米・イラク合同部隊との間で激しい戦闘があり、少なくとも38人が死亡した。米軍当局が28日、声明で発表した。

 声明によると、死亡した38人のうち22人は米軍戦車の砲撃で、そのほかは合同部隊が小型武器や携行式ロケット弾で攻撃を受けた後、応戦した際に死亡した。

 ヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)首相が前月、南部のバスラ(Basra)を始めに全国的な武装組織の掃討作戦を指示したことから、シーア派の反米強硬派指導者ムクタダ・サドル(Moqtada al-Sadr)師の民兵組織マフディ軍(Mahdi Army)が拠点とするサドルシティーでも戦闘が発生しており、1か月間で武装組織の戦闘員と民間人合わせて少なくとも439人が死亡している。

 また、戦闘発生以来、米軍側でも少なくとも兵士15人がバグダッドで死亡している。(c)AFP