【4月13日 AFP】イラン南部ファールス(Fars)州シラーズ(Shiraz)のモスクで12日夜、地元有力聖職者の礼拝中に起こった爆発で、現地当局者は13日、爆発の死者は12人となり、少なくとも202人が負傷したと語った。国営イラン通信(IRNA)が伝えた。

 爆発は午後9時(日本時間13日午前1時半)ごろ、地元の有力聖職者Mohammad Anjavinejad師による夜の礼拝の説教中にモスク内の男性用区画で起こった。

 爆発の原因はまだ分かっていない。事故が引き金になったとの見方が出ているほか、爆弾の可能性を指摘する声もある。

 ファールス州の警察幹部はファルス(Fars)通信に対し、「しばらく前に同じ場所でイラン・イラク戦争(1980-1988)に関する展示会が開催されており、展示されていた弾薬が爆発した可能性がある」と語り、破壊工作ではないとの見方を示した。

 しかし他の情報筋は、現時点で武装勢力による攻撃の可能性を除外することはできないとしている。ファルス通信は、負傷者の多くが重体であることから、死者が増える可能性があると伝えている。(c)AFP/Stuart Williams