【4月12日 AFP】イラクの聖都ナジャフ(Najaf)で11日、シーア派(Shiite)反米指導者ムクタダ・サドル(Moqtada al-Sadr)師の側近が射殺された。

 首都バグダッド(Baghdad)東部サドル・シティー(Sadr City)や南部バスラ(Basra)ではサドル師派の民兵組織「マフディ軍(Mahdi Army)」とイラク治安部隊の戦闘が続いている。

 射殺されたのはナジャフのサドル師派事務所の代表を務めるRiyad al-Nuri氏(37)。地元警察によると礼拝から帰宅途中に東部にある自宅付近で撃たれたという。事務所職員によると実行犯グループは自宅近くで待ち伏せしていたという。

 警察は事件直後にナジャフに外出禁止令を出した。

 サドル師派側は米軍と「協力者」を非難、憤りをあらわにしたが、サドル師派高官は自制を呼び掛けた。

 一方首相府も声明を発表し、ヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)首相は「宗教的あるいは国民的人物を根絶し混乱を生じさせナジャフ行政区内の治安悪化を狙ったものだ」と強く非難、この「凶悪犯罪」の捜査を開始したと述べた。(c)AFP/Hassan Abdul Zahra