【4月12日 AFP】ペルシャ湾で11日、米海軍の沿岸警備艇が高速艇3隻の接近を受け、威嚇射撃した。バーレンのマナマ(Manama)に司令部を置く米海軍第5艦隊が11日、明らかにした。この海域では以前にもイランの船舶が航行中の米海軍艦艇に接近している。

 同艦隊の広報、ネーサン・クリステンセン(Nathan Christensen)大尉によると、米海軍の警備艇が10日午後、ペルシャ湾中部から北部に向かっていたところ3隻が接近してきた。高速艇の所属は明らかになっていないとしているが、現場付近で活動するのはイラン革命防衛隊(Revolutionary Guards)の海上部隊と海軍で、これまでもホルムズ海峡(Strait of Hormuz)を通過する米海軍艦艇に接近を繰り返している。

 クリステンセン大尉は電話で「警備艇は接近してきた高速艇に対し、ブリッジから通常尋問を行ったが反応がなかったため威嚇射撃した。高速艇が停止したため警備艇は航行を続けた」と述べた。

 米CNNはペルシャ湾で10日午後、米軍艦艇とイランの船舶が「中程度の挑発行為」を受けたと報じた。

 一方革命防衛隊海上部隊関係者は11日、米船舶との「接近」はなかったと否定した。国営の衛星テレビAl-Alamが報じた。この関係者によると「過去2日間で、通常通りの身元確認を行い米船舶2隻の航行を許可した」という。(c)AFP