【4月10日 AFP】前月発生した中国チベット(Tibet)自治区の暴動に関連し、同国北西部甘粛(Gansu)省でチベット仏教の僧侶約170人が一時拘束された。9日夜、国営新華社(Xinhua)通信が伝えた。

 海外報道陣を含めた会見を行った同省の甘南(Gannan)チベット族自治州高官によると、この僧侶らを含め、当局は甘粛省で計432人を一時的に拘束、ほか8人を逮捕した。

 中国政府の統治に対する抗議から始まったチベット民族の行動は暴動に発展、周辺の省にも飛び火した。甘粛省でも6か所で暴動となり94人が負傷、損害は2億3000万人民元(約33億円)相当に上った。

 9日には甘粛省のチベット仏教の中心的存在である僧院、夏河(Xiahe)のラブラン寺(Labrang Monastery)で、僧侶らが当局の警告を無視し、外国人報道陣の前で抗議行動を行った。政府が案内した外国報道陣の前で、僧侶らがこうした抗議に訴えたのはチベット暴動後、今回で2回目。(c)AFP