【4月3日 AFP】国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)のナンバー2、アイマン・ザワヒリ(Ayman al-Zawahiri)容疑者は2日、インターネット上で発表した音声メッセージで、「国連(UN)はイスラムの敵」だと述べて強く非難した。

 米情報収集企業インテルセンター(IntelCenter)が公開した1時間43分の音声ファイルは、アルカイダ系ウェブサイトを通してザワヒリ容疑者に寄せられた約100の質問に対する回答だという。ザワヒリ容疑者が音声メッセージを発表するのは、今年に入って3回目。

 ザワヒリ容疑者は、国連は「イスラエルがイスラム教徒の土地を奪って成立させた国家を法的に正当化している」として、イスラム教とイスラム教徒の敵だと厳しく非難。「ムジャヒディン(聖戦の戦士)」の活動による死者の中には無実の人間はおらず、もし罪のない人が死んだとすれば「意図しない失敗か、やむを得ないことだ」「無実の人間を殺しているのは米国人、ユダヤ人、ロシア人、フランス人だ」などと述べた。

 また、同じ音声ファイルの中で、アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン(Osama Bin Laden)容疑者が生存しており、「健康で元気だ」とも述べた。ビンラディン容疑者はアフガニスタンとパキスタンの国境地帯に身を隠しているとみられており、健康状態についてさまざまな憶測が飛び交っている。(c)AFP/Jo Biddle