【3月22日 AFP】中国チベット(Tibet)自治区などでの暴動に対し当局による厳重な取り締まりが続く中、カンボジアのノロドム・シアヌーク(Norodom Sihanouk)前国王(85)は21日、チベット独立に反対、中国政府を支持する立場を表明した。

 自らのウェブサイトで公表した声明の中で、前国王は「わたしはすでにニューヨーク(New York)の国連(UN)本部で、チベットは中華人民共和国の不可分の一部だと明言している」とし、チベットに限らず、中国を分断しようとするいかなる試みも、カンボジアのすべての国民とともに、強く非難すると述べた。

 前国王は、1950-1960年代のカンボジア統治時代も、中国からのチベット独立反対を繰り返し唱えてきた。

 前国王は現在、がんなどの重い病気を患っており、検査のため北京(Beijing)に滞在している。(c)AFP