【3月17日 AFP】アフガニスタン南部へルマンド(Helmand)州ギリシク(Girishk)で17日、旧支配勢力のイスラム原理主義組織タリバン(Taliban)による自爆攻撃があり、同国に駐留する北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(International Security Assistance ForceISAF)の兵士3人、民間人3人の計6人が死亡、11人が負傷した。

 首都カブール(Kabul)のISAF広報によると、ギリシク(Girishk)の爆発は市場付近で発生。南部カンダハル(Kandahar)と西部ヘラート(Herat)を結ぶ幹線道路を通行中のISAFの車列を狙った車両爆弾による自爆攻撃とみられる。

 ISAFは犠牲者の国籍は明らかにしなかったが、デンマーク軍は自軍兵士2人が死亡、1人が負傷したと発表。もう1人の死者はカナダ軍兵士とみられている。兵士たちは復興計画に従事する部隊に所属していたという。

 一方タリバンの広報は、攻撃は同戦闘員によるものと認めている。

 へルマンド州は反政府勢力の資金源とみられるアヘンやヘロインの最大生産地で、アフガニスタンで最も不安定な地域。同州に駐留するISAF部隊は大部分が英軍だが、デンマーク軍も約550人を展開している。

 アフガニスタンでは前日16日にも南部カンダハル(Kandahar)州で起きた爆発により巡回中のカナダ兵が死亡しており、NATO主導の多国籍軍部隊の死者は2日間で4人になった。(c)AFP