【1月8日 AFP】スリランカの中心都市コロンボ(Colombo)近郊で8日、道路脇に仕掛けられていた強力な爆弾が爆発し、車で移動中だった閣僚のD.M.ダサナヤケ(D.M. Dassanayake)氏が収容先の病院で死亡した。医師が明らかにした。

 閣内で国家建設を担当するダサナヤケ氏は、Lalini Gunasekera医師の説明によると、頭部の数か所に負傷しており、緊急手術を受けたが、施術中に死亡した。

 警察によると、攻撃に使用されたのは破砕型地雷で、コロンボの北約25キロの町Ja-Elaの道路脇に仕掛けられており、ダサナヤケ氏の車列が通過するタイミングを狙って起爆された。この地雷は分離独立を求める少数派タミル人武装組織タミル・イーラム解放のトラ(Liberation Tigers of Tamil EelamLTTE)」がしばしば使用している。

 スリランカでは政府がLTTEとの停戦協定から離脱すると発表したことを受け、警察と治安部隊はLTTEの爆弾攻撃に備えて警戒態勢を敷いていた。

 停戦協定はノルウェーの仲介で2002年にスリランカ政府とLTTEが締結したもので、16日で正式に失効する。(c)AFP