【12月27日 AFP】(一部更新)1月8日に次期総選挙を控えるパキスタンで27日、選挙集会に対する攻撃が相次いだ。ラワルピンディ(Rawalpindi)で開かれていたベナジル・ブット(Benazir Bhutto)元首相率いる野党集会では自爆攻撃が発生し、少なくとも10人が死亡した。なお、ブット氏が重傷を負ったという情報も入っている。

 一方、首都イスラマバード(Islamabad)では、ナワズ・シャリフ(Nawaz Sharif)元首相の支持者らの集会が銃撃され、発砲により4人が死亡、3人が負傷した。

 パキスタン内務省のJavad Iqbal Cheema報道官によると、ブット氏支持者の集会への攻撃は自爆攻撃で、死傷者の数は確認できていない。爆発したのは会場のすぐ外で、集会から解散しつつある支持者らを狙って犯人は自爆したとみられる。現場に居合わせたAFP特派員は、少なくとも5人以上が死亡したことは確実だと伝えた。

 シャリフ元首相の支持者集会に対して発砲があったイスラマバードでは、目撃者によると銃弾は、ペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)大統領率いる対立政党が所有する建物付近から発射されたというが、警察では確認していない。(c)AFP